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注目の次世代ストリートブランド4選

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近年ますますファッション界で存在感を高めているストリートブランド。シュプリームはその筆頭だが、他にも新しいブランドが日々各国で立ち上がっている。ここではi-Dが注目する4ブランドを紹介。ライバルたちが群がる前に要チェック!
By Emily Kirkpatrick; translated by Ai Nakayama

近年シーズン毎に、ファッション業界のストリートウェアへのラブコールはどんどん高まっている。スケートコミュニティ内の信者たちの必須ブランドのひとつだったSupremeは、今や世界的に一大センセーションを起こしている。もちろんこれまでも、Supremeの最新作を入手するためには、ひたすらブランドのHPを更新しまくったり(サーバーがダウンするまで)、実店舗の前の何キロも続く列に並んだり、と決して容易ではなかった。しかし今や、まったく不可能だ。特に、Louis Vuittonのような有名ブランドとコラボしてつくった、まさにハイプビーストたちの究極の夢ともいうべきアイテムならなおさら。しかし良いニュースもある。Supremeはいまだにダウンタウン的なクールネスを体現する絶対王者かもしれないが、そんなSupremeからインスパイアされ、オリジナルなアイデアをかたちにする新世代のストリートウェアブランドが世界各地で登場しているのだ。しかも若きデザイナーたちは、ただ単にインスタ映えする服をつくっているわけではない。彼らは本気で、Supremeに挑戦しようとしている。

Minus Two

ロンドンのブランドMinus Twoは2017年下旬に創業したばかりだが、すでに小さいながらも立派なファンベースがある。創業者は『PAUSE Magazine』のファッションエディターであるテレンス・サンボ(Terence Sambo)。2018年3月現在で、まだ数回のカプセルコレクションしか発表していないが、ポロシャツ、デニム、クルーネックのスウェットシャツなどプレッピーな定番アイテムをアレンジした彼らのコレクションは高評価を得ている。各アイテムは定番アイテムをベースにしていながらも反骨的な要素が光る。宗教画を使用したり、〈lust will bring us together(欲望が私たちをひとつにする)〉など挑発的なメッセージを加えたり。また、悪そうな若者たちがたむろしているだけのコレクションのルックブックは、なんとなくクィア的な雰囲気を醸し出す。そうしてMinus Twoは、自分がアウトサイダーだと感じているすべてのキッズたちのため、というブランド哲学を表現している。

Doubt

マリーヌ・キュ(Marine Cuq)とアントワーヌ・カイエ(Antoine Caillet)が創業したDoubtも、Minus Twoと同じくアウトサイダー的スタンスを崩さずに、魅力的なストリートウェアを発表している。拠点はフランスのボルドー。トレンドのモータースポーツとアスレジャーに、ノームコアとポストインターネット時代のアーティスティックでキッチュな雰囲気を見事に融合させたアイテムが特徴だ。デムナ・ヴァザリアが喝采を送りそうなモデルが出演し、『Tim and Eric Awesome Show, Great Job!』を想起させるヴィジュアルの、個性的なルックブックやビデオにも、アイテムと同じくらいに訴求力がある。『Baron Magazine』のオンラインショップでも取り扱われ始め、ブランドの勢いが証明されている。

Holiday

アイテムは即完売し、Gold Wang並みのファンを獲得しているHoliday。その要因は至ってシンプル。今大人気のヒップホップ・コレクティブ〈BROCKHAMPTON〉だ。BROCKHAMPTONのツアーの衣装やスタイリングを手がけているのが、ブランドの創業者ニック・レンツィーニ(Nick Lenzini)。以前はStay Brokeというブランドも経営していた。Off-WhiteやGucciを思わせる彼のコレクションは、シグネチャーである手描きのロゴがあしらわれたヴィンテージ風のTシャツやスウェット、さらにスローガンTシャツの限定ラインも。あなたも好きになること間違いないが、ひとつだけ難をいうなら、なかなかアイテムを手に入れられないことだ。

Sputnik 1985

VetementsとGosha Rubchinskiyのいいとこどりをしたようなブランド、Sputnik 1985。モスクワを拠点とするブランドで、ロシアのカウンターカルチャーや激動の90年代の記憶からインスピレーションを得ている。アイテムには、「私は常に反抗する」や「チャンスはない」など、端的な詩のようなフレーズがキリル文字で書かれている。ここ最近のストリートウェアのあらゆるトレンドを融合しながら、まったくオリジナルのデザインを生み出しているのがこのブランドだ。意外性のある生地や配色、さりげないディテールにより、ハイファッションのレベルにまでアイテムを高めつつ、今の時代のキッズたちが求めているものを的確に押さえる手腕をいかんなく発揮している。

Chapter 5

デザイナーのヴェル・ベック(Vell Beck)は、以前よりストリートスタイル界隈では有名なスターだった。今いちばんクールなブランドのアイテムを絶妙に取り入れた唯一無二のコーディネートで、頻繁に写真を撮られたり、インタビューを受けたりしていたのだ。最高の服を着こなす彼ならば、デザイナーに転向してよりおしゃれな服を生み出すことができるはず。彼はそんな期待に、Chapter 5というブランドで応え、未来のストリートウェアブランドについての自らのビジョンをじっくり考えながら形にしつつある。スタートはVansとのコラボで実現したスニーカーライン。そこから見事なヴィンテージ加工が施されたTシャツやトラックパンツへと発展し、今やストライプ柄の小さなクロスボディバッグ、ミリタリーから着想を得たコーデュロイジャケットまでが揃う。ジャケットには、使いこなせないほどに大量のポケットが付いているが、とにかく着るひとをクールにみせてくれるのは確かだ。

This article originally appeared on i-D US.

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