【連載:ファションショーの作り方 vol.1】ファッションショーの基本

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 ブランドが新作を発表するショーという舞台。本場パリをはじめ、ブランドが一堂に会してショーを行うファッションウィークは世界各国に設けられており、3月20日には東京のファッションウィーク「Amazon Fashion Week TOKYO 2017 A/W」が開幕します。52ブランドが参加する予定ですが、そもそもファッションショーはどうやって作られているのでしょうか?今期初のショーを行う「ダブレット(doublet) 」に密着し、ショーができるまでの過程を探ります。第一回目は「ファッションショーの基本」。

【短期連載 vol.1】ファッションショーの基本
【短期連載 vol.2】"東コレ"デビューするダブレットとは?
【短期連載 vol.3】ショーイメージを固める
【短期連載 vol.4】スタイリストの仕事
【短期連載 vol.5】ショー音楽
【短期連載 vol.6】モデルに聞く10の質問
【短期連載 vol.7】ショー演出
【短期連載 vol.8】広報の仕事
【短期連載 vol.9】ヘアメイクの仕事

ファッションショーとは?

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 ファッションショーは、メディアやバイヤーなどを集めて行なわれる新作の発表の場で、ショーというシステムは19世紀後半に活躍したオートクチュールの祖シャルル=フレドリック・ウォルト(Charles Frederick Worth)が考案したと言われています。パリやミラノ、ロンドン、NYの4大ファッションウィークに加え、上海や韓国、トビリシ、ドバイ、サンパウロなど世界中の都市で行われており、近年はライブ中継や見てすぐに買える「see-now-buy-now」など、顧客を巻き込んだ取り組みが拡大。日本では国内最大級のファッションの祭典として「Amazon Fashion Week TOKYO」が半年に一度開催されています。

ファッションショーができるまで

 ファッションショーの舞台を作るために、どれくらいの準備と時間が必要なのでしょうか?下記のチャートはショーブランドのスケジュールを元に作成した一例です。音楽にこだわるブランドの場合はこちらのチャートより1ヶ月前に楽曲制作に動き出すケースもあったり、ケースバイケースでフローは変わってきます。服はモデルに合わせて微調整が必要になる場合があり、ショー直前ギリギリまで丈の調整などを行うこともあるそうです。

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ファッションショーに携わるプロたち

 短い時間の中で新作を披露し、かつブランドイメージを向上させるために、会場の内装や音楽、ライティング、ヘアメイクなど、総合的なプロデュースが必要になります。そのため、ファッションショーはブランドだけで作ることは難しく、スタイリストやヘアメイク、演出家など外部の人と協力して作り上げていくことが一般的です。

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デザイナー・・・コレクションのデザイン画や製品企画の立案、製品化までを手掛ける。それと平行してショーを統括する。

スタイリスト・・・スタイリングを担当。ショーではモデルのケアを行う場合もある。

ヘアメイク・・・モデルのヘア、メイクを担当。

演出家・・・ショーの構成を担当。必要であれば音楽やモデル選びにも携わる。

設営会社・・・ショー会場の設営を担当。

PR会社・・・ショーの招待客リストのマネジメントや当日来場者のアテンドを行う。

音響クリエーター・・・音響の管理を担当。

モデル・・・ブランドの服を着てランウェイを歩く。

キャスティング会社・・・モデルブッキングの仲介を担当。

 ブランドは限られた予算の中で、どこに重点を置くかを決め、ショーのイメージを固めていきます。例えば、プロモデルのブッキングは一人10万円以上かかってくるのが相場で、10名使った場合それだけで100万以上になります。モデル数を減らしたい場合はゆっくりキャットウォークしてもらい、それに合わせて曲調をスローテンポに変えるなど演出の調整が必要です。また会場のキャパシティには限りがあるため招待客の調整が必要で、ショーを開催する目的を明確にして誰を招待すべきなのかをブランドは考えなければいけません。

次回からは注目のメンズブランド「ダブレット(doublet) 」のショー作りに密着。実際の現場では何が起こっているのか?ショー当日までの奮闘をレポートしていきます。